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遺伝子治療の問題点

遺伝子治療は現在のがん医療の中でも新しく、今までとは違うアプローチでの治療になるため注目され大きな期待が持たれている治療法です。

しかし、まだ未解明な部分もあり症例数も少なく、標準治療のようにすべての病院で誰でも選択できる治療ではないため不安に思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、遺伝子治療における問題点についてわかりやすく解説をしていきます。

遺伝子治療における問題点とは

適応が不可能ながんもある

がん医療の現場において注目され、さまざまな研究が行われている遺伝子治療。実際に大腸がんや乳がんなど一部のがん治療では実際に治療に応用され成果を上げています。

しかし、遺伝子治療はどのようながんにも適応するわけではありません。現在適応が不可能とされているがんの種類は「脳腫瘍全般」「小児がん」「悪性リンパ腫・白血病、多発性骨髄腫などの血液系のがん」と言われています。

また、治療効果があると言われている場合でもケースバイケースで、治療効果が得られない場合もあります。現段階では一部のがん治療で、医師がその必要性があると判断した場合のみ、遺伝子検査や治療を保険診療で行われていますが、標準治療にようにすべてのがん治療と連携した治療を行なうのはまだ難しくなっています。

多少の副作用やリスクが考えられる

副作用の症状には発熱・不眠・嘔気・蕁麻疹などがあり、比較的軽いというのが特徴です。しかしがんの症状によっては、もともと体調がすぐれない方も多いので、症状のあらわれ方は個人差が大きくなっていると思われますが副作用に対する対処療法も研究が進んでいます。

治療法自体が比較的新しいため、わかっている副作用以外の予期せぬトラブルが起こるリスクもあります。治療を受ける際は、その点も医師と十分話し合うことが重要です。

治療費が高額になってしまう

がん遺伝子治療は自由診療となりますので、公的保険の適用にはなりません。また、保険診療と自由診療を組み合わせた混合診療の適応にもならないので、通常保険診療になる部分も全額患者の自己負担になります。

治療にかかる費用は病気の状態によっても変わりますが、高額で負担が大きいとのが懸念点です。

一部の大腸がんや乳がんなどでは、医師が必要と認めた場合に限って遺伝子検査などが保険の適応になるものもあります。将来的には治療法の確立とともに、公的保険で治療が受けられる範囲も変わってくるかもしれません。

発信者がわからない、不確かな情報も多い

インターネットの普及で誰でも簡単に情報を発信できるようになり、知りたいことや不安に思っていることをすぐに調べることができるようになりました。

がんの遺伝子治療に関する情報はたくさんあり、その中には信頼できる情報もあれば、エビデンス(科学的根拠)や裏付けのない不確かな情報もあります。

インターネットでは古い情報がそのままになっている場合もあるので、いつの情報なのか、正しい情報なのか、信頼できる治療が行われている病院なのかどうかなど、慎重な判断が必要になります。

遺伝子治療に限らず、誰が発信している情報なのか、医師監修のもと運営されているのかチェックしたうえで情報収集しましょう。

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