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ステージ2

ステージ2のがんは完治するのか

がんの種類にもよりますが、ここでは一般的な臓器のがんについて説明します。

ステージ2のがんは、リンパ節に転移はしていませんが、筋肉層を越えてがんが広がりはじめている状態です。また、がんが広がっていなくてもリンパ節へ若干の転移がある場合もステージ2とされます。

がんの完治とは治療終了後5年以上にわたって再発がみられない状態を指します。以下で説明する5年生存率は治療中の人もカウントされているので、完治率ではありません。統計は取られていませんが、もちろん完治した人も多くいるでしょう。

ステージ2と診断された場合の5年生存率のはなし

5年生存率とは、がんの治療を受けた結果どのくらい生きられるかを示した指標のことです。具体的には、診断された日から5年後に生存している確率を数値で示したものです。

ここで、ステージ2における主ながんの生存率を見てみましょう。

※参考:国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がんの統計 '19」

前述のステージ1における5年生存率と比較すると、がんの種類によっては数字が一気に下がっていることがわかります。いかに早期発見が大切かということがわかりますね。

各がんにおけるステージ2の状態と症状

ここで、いくつかのがんにおけるステージ2の状態と症状を説明します。

肺がん

肺がんステージ2の主な症状

肺がんステージ2は肺門部リンパ節に転移がみられるか、リンパ節転移がなくてもがんのサイズが大きくなっている状態です。

早期の肺がんはほぼ無症状ですが、進行してくると咳や血痰、発熱や胸痛などの呼吸器症状が出てきます。ただし、こうした症状は肺がんだけに現れる症状ではないため、ほかの病気との区別がつかない場合も多くあります。症状が長引く場合は早めに医療機関を受診するべきです。

肺がんステージ2の主な治療方法

肺がんステージ2の治療はがんのタイプによって異なります。

非小細胞肺がんの場合は、早期のうちから転移しやすいわけではありませんが、放射線療法や薬物療法の効果がそれほど期待できないため、ステージ2でも手術を選択して術後に補助的な化学療法を実施することがあります。持病などが原因で手術が難しい場合は、放射線療法単独もしくは化学療法との併用で治療を試みます。

小細胞がんの場合は、早期のうちから転移しやすい反面で薬物療法の効果が期待できるため、ステージ2以降では手術の適応はなく薬物療法を選択するべきだとされます。

大腸がん

大腸がんステージ2の主な症状

大腸がんステージ2は、がんが筋肉層を越えて広がっている状態です。

早期の大腸がんはほとんど自覚症状がありませんが、進行すると徐々に症状が現れます。具体的には血便や下血、下痢と便秘を繰り返す、腹痛、貧血、体重減少などがみられます。

もっとも頻度が高いのは血便や下血ですが、痔だと思いこんで放置しておくとがんが進行して発見が遅れてしまいます。早めに医療機関を受診することが大切です。

大腸がんステージ2の主な治療方法

大腸がんステージ2の場合も、ステージ1と同様に積極的に手術を行ないます。手術は可能であれば内視鏡下手術を選択し、厳しいようなら開腹手術を行ないます。その際にはリンパ節郭清を併せて行なうことも多くあります。

手術後の病理検査で再発リスクが高いと判断された場合は、補助的に化学療法を併用する場合があります。

胃がん

胃がんステージ2の主な症状

胃がんステージ2は2つに分類され、がんが筋肉層にとどまっているがリンパ節に転移している状態をステージ2A、がんが筋肉層を越えて広がっているがリンパ節に転移していない状態をステージ2Bとします。

胃がんは早期のうちは自覚症状がほとんどなく、場合によっては進行しても症状がみられないケースもあります。代表的な症状はみぞおちの痛みや不快感、吐き気、食欲不振などが挙げられます。

胃がんステージ2の主な治療方法

胃がんステージ2も、治療は手術が基本です。内視鏡治療の適応がない場合は胃切除に加えてリンパ節郭清を行ないます。多くの場合は手術後に化学療法を併用します。

肝臓がん

肝臓がんステージ2の主な症状

肝臓がんステージ2は、

  1. 腫瘍が1つに限られる
  2. 腫瘍のサイズが2cm以下
  3. 腫瘍が脈管に広がっていない

上記のうち2つに合致し、リンパ節や他の臓器に転移がない状態です。

ステージ2まで進行しても自覚症状が出ないことが多くありますが、中には腹部のしこりや圧迫感を訴える人もいます。

肝臓がんステージ2の主な治療方法

肝臓がんステージ2の場合は、腫瘍の数やサイズ、脈管への浸潤の有無などによって治療法の選択肢に大きな幅があります。ラジオ波焼灼療法や塞栓療法、肝動注化学療法、分子標的薬などが挙げられますが、もちろん肝切除も検討されます。

肝切除は、がんのその周辺の肝臓組織を手術で取り除く治療法です。多くの場合はがんが肝臓内にとどまっており、腫瘍が3カ所以内の場合に実施。がんが10cmを超えるような大きなサイズであっても、切除可能な場合があります。また、がんが脈管に広がっている場合でも、がんのタイプによっては肝切除を選択します。

膵臓がん

膵臓がんステージ2の主な症状

膵臓がんステージ2は、がんが膵臓の外側に進展している状態です。この時点ではまだ腹腔動脈や上腸管膜動脈には及んでいません。領域リンパ節への転移がなければステージ2A、転移があればステージ2Bとされます。

膵臓がんは症状が出にくいがんですが、進行してくると腹痛や食欲不振、お腹が張った感じなどが出てきます。ただし、これらの症状は膵臓がん以外の病気でもみられるため、区別することは難しいかもしれません。

膵臓がんステージ2の主な治療方法

膵臓がんステージ2は切除可能境界、つまり手術できるかどうかの境目とされます。がんが主要な血管の中でも動脈系にまで広がっているか、門脈系でとどまっているかによっても細かく検討されます。

いずれにしても手術だけではがんが残存する可能性が高いと考えられ、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療法が検討されることになるでしょう。

がんのステージ2のまとめ

もちろんがんの種類にもよりますが、ステージ2のがんで手術などの治療が上手くいけば、社会復帰も十分に可能だと考えられます。しかし、その時期は年齢や体力、社会的背景、仕事の内容、治療の内容などによって異なります。患者さんの状態に応じて無理のないように対応しなければなりません。焦らず徐々に生活を戻していくようにしましょう。

少しでも早く仕事に復帰したいという人は多いものです。家計を支えてきた人であればなおさらでしょう。しかし、ご家族からすれば、仕事復帰によって体調を崩さないかどうかが何より心配です。

もし「仕事に復帰したい」「仕事をやめてほしい」という主張がぶつかり合うようなら、冷静に話し合う必要があるでしょう。自分の人生にとって仕事はどういう意味を持つのか、ご家族はどういった部分が心配なのか、時間をかけて話し合えばお互いへの理解も深まるはずです。話し合いが感情的にならないよう、信頼のおける第三者に同席してもらうことも検討してみてください。

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