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悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は遺伝子治療の対象となるのか、やさしく解説します。

悪性リンパ腫患者は遺伝子治療を受けられるのか?

がん遺伝子治療はがん抑制遺伝子を体内に投与することで、がん細胞に遺伝子レベルで作用して自然死(アポトーシス)を促す治療法です。このがん抑制遺伝子とは人間がもともと持っている遺伝子なので抗がん剤のような強い副作用もなく、幅広いがんへの適応があることで注目されています。

従来のがん治療と作用がぶつかり合うこともないので、併用することも問題ありません。むしろ併用することで相乗効果を期待することができます。

悪性リンパ腫は白血病などと同じく血液のがんの一種で、臓器のがんのような固形がんとは一線を画します。現在はCAR遺伝子を用いた体外遺伝子治療が、悪性リンパ腫に対して臨床研究レベルで実施されていますが、ここで挙げている遺伝子治療とは別の治療です。

したがって、悪性リンパ腫に対する遺伝子治療の適応や効果の有無について明言することはできません。

遺伝子治療が受けられる病院はどこ?

当サイトを運営している「遺伝子治療研究会」は、全国100カ所以上のクリニックと連携しています。

悪性リンパ腫に対する遺伝子治療の適応や効果の有無についても相談することができますので、治療を検討している人は参考にしてみてください。

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そもそも悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫は、白血病や多発性骨髄腫と同じく血液のがんの一種です。

免疫を司る白血球のひとつであるリンパ球ががん化することで発症し、リンパ節のしこりが全身に広がっていくのが特徴で、原因は明らかになっていません。遺伝的要因やがん遺伝子の活性化、ウイルス感染などが原因だという見方もあります。

悪性リンパ腫は細かく分類すると50種類以上ものタイプがあり、大きく分けるとホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫があります。

ホジキンリンパ腫

このタイプは日本人に少なく、悪性リンパ腫全体のうち約10%にとどまっています。非ホジキンリンパ腫よりも治癒率が高く、悪性度は高いのですが、化学療法や造血幹細胞移植によって十分な治療効果が期待できるとされています。

非ホジキンリンパ腫

日本人の悪性リンパ腫の約90%を占めるのは非ホジキンリンパ腫で、全身にリンパ腫が広がる可能性はホジキンリンパ腫よりも高いと考えられています。がん化したリンパ球の種類や悪性度などによって治療法が異なるのが特徴です。

悪性リンパ腫の症状

悪性リンパ腫の特徴的な症状はリンパ腫、つまりリンパ節のしこりですが、比較的初期の段階から発生することも多くあります。また、原因不明の発熱や体重減少、異常な発汗などもみられます。

悪性リンパ腫が進行して臓器に広がっていくと、そのリンパ節の部位によってさまざまな症状が現れます。胸部リンパ節であれば呼吸困難が生じることもあり、腹部リンパ節であれば下半身の浮腫(むくみ)や排尿困難などがみられます。

もっとも注意しなければならないのは、悪性リンパ腫によるしこりが大きくなって気道や血管、脊髄などが圧迫されてしまうことです。気道閉塞や血流障害、麻痺などが出現すると生命にかかわる事態になります。

悪性リンパ腫のステージ(病期)分類

臓器のがんと同じく、悪性リンパ腫も進行の度合いをステージ(病期)として分類します。悪性リンパ腫の場合はリンパ節病変の状態に基づいてステージⅠ期からⅣ期に分けられ、臓器のがんのようにがんの大きさや広がり、転移の有無を示すTMN分類を用いないのが特徴です。

悪性リンパ腫はステージによって治療法や予後の見通しが大きく変わってくるため、正確な把握が非常に重要です。

悪性リンパ腫の治療方法

悪性リンパ腫に対して手術を行なうことは少なく、通常は化学療法や放射線療法が実施されます。

化学療法は悪性リンパ腫のタイプや悪性度によって、複数の抗がん剤を組み合わせます。また、放射線療法はリンパ節病変の根治を目指して実施されますが、リンパ腫が発生している範囲が狭ければ高い治療効果を期待することができます。

そして、悪性リンパ腫のような血液がんの治療として特徴的なのが造血幹細胞移植です。

造血幹細胞移植

あらかじめ採取しておいた患者さん自身あるいは他人(ドナー)の造血幹細胞を移植することで骨髄機能を回復させ、正常な血液がつくられるようにする治療が造血幹細胞移植です。

前述の化学療法や放射線療法を実施しても治療が困難な場合や、悪性リンパ腫が再発した場合などにこの治療を検討します。

悪性リンパ腫の再発

治療によってがんが消失したように見えても、時間をおいてまたがんが出現することを再発といいます。悪性リンパ腫の場合も同様で、再発の多くはリンパ節のしこりなどの症状が再び現れることで発見されます。

仮に検査で再発を早期に発見できたとしても、それが予後にどう影響するかはわかりません。また、悪性リンパ腫が再発すると、以前の病型とは異なったタイプに移行する可能性が高くなっています。組織検査を十分に行なったうえで、慎重に治療を行なう必要があります。

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